新規事業ニュース

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【常陽銀行】商社ビジネス参入

新規事業:地域商社事業

毎日新聞(2017/10/3)

常陽銀行(寺門一義頭取)は足利銀行宇都宮市)との持ち株会社めぶきフィナンシャルグループ」の発足1年を迎え、農産物などのブランド化や販路拡大を支援する地域商社ビジネスに本格参入する。1日付で行内に地域商社準備室(室長を含め3人体制)を開設。埋もれている地域資源を発掘し、生産から販売、流通まで一貫してサポートし、地域経済の活性化につなげる狙いだ。

同行はこれまでにもフードフェスタなど生産者と加工業者を結び付ける商談会を開催。こうした実績を踏まえ、支援対象を食分野に絞った。今後は開発した製品を首都圏や海外に売り込む総合プロデュースの役割も担う。手始めとして、米飯をゼリー状にした加工食品「米ゲル」の製品化、量産化などに取り組んでいる。

大学の研究機関など外部団体との連携を図りながら、2018年度上半期にグループ会社の常陽産業研究所に商社機能を移す方針。寺門頭取は「新しいビジネスモデルの構築が目標。地域の課題にしっかり向き合い、取り組みの一層の充実を図っていきたい」と話している。