新規事業:タイにおける分譲マンション販売
NNA(2017/9/5)
不動産事業を手掛けるフージャースホールディングス(HD)は4日、タイの不動産開発オール・インスパイア・デベロップメントと同国に合弁会社を設立し、コンドミニアム(分譲マンション)を販売すると発表した。事業総額は約60億円。海外での事業展開はベトナム、カンボジアに続く3カ国目となる。経済成長が続く東南アジア諸国連合(ASEAN)で事業を拡大し、2020年の売上目標1,000億円のうち、海外比率2割の達成を目指す。
フージャースのタイ第1弾となる物件は、首都バンコク・プラカノン地区のコンドミニアム「ザ・エクセル・ハイドアウェイ・スクンビット50」。敷地面積は1万1,728平方メートルで、8階建ての4棟で構成する。総戸数は774戸。部屋の面積は25平方メートル、30平方メートル、48平方メートル。2019年末に完工する見通しだ。今月初頭に販売を開始した。
物件はバンコクの高架鉄道(BTS)オンヌット駅近くに建設し、中心部へのアクセスの良さなど利便性をアピール。「都会の中のリゾート」をコンセプトに、プールやジャグジー、屋上ラウンジなどの共用施設を充実させた。居住者の3〜4割を外国人が占める見通しだ。
フージャースHDの伊久間努専務取締役は「タイは在留邦人が多く、日本との親和性が高い」と指摘。同社が投資を拡大しているASEANの中でも、タイとベトナムを中心に事業を拡大する方針を示した。将来的にはオール・インスパイアとの合弁を通じ、高齢化が進むタイで高齢者向け住宅の開発も視野に入れる。