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【三谷商事】中米企業買収 海外ビジネス強化へ

新規事業:欧米における食品卸事業

毎日新聞(2017/9/7)

三谷商事(本社・福井市)は6日、中米バハマに本社があるスパイス販売会社を買収したと発表した。今後、主に欧米向けにシナモンやコショウの輸出販売に乗り出す。同社が食品卸売り事業を手掛けるのは初めて。買収額は非公表。

買収した会社は「パシフィック・ベイシン・パートナーシップ」。ベトナムにある100%子会社がスパイスを生産・加工し、パ社が販売する。主力商品はシナモンとコショウで、年間の売り上げ数量は約7000トン。約8割を欧米に輸出している。2016年12月期の連結売上高は約50億円。パ社社長には、阿部俊朗・前三谷商事事業開発部長が就く。

三谷商事は、建設資材や石油の販売が主力事業の商社。取引先が国内に集中しているが、人口減に伴う国内市場の縮小が見込まれるため、海外で新規事業を探していたという。この日、記者会見した山本克典・財務担当常務は「今後も海外での新規事業を開拓していきたい」と説明した。