新規事業ニュース

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【三菱商事】不動産の開発・修繕事業、産業用施設に参入

新規事業:産業用施設の開発・修繕事業

化学工業日報(2017/9/14)

三菱商事は13日、100%子会社の三菱商事都市開発(MCUD)が産業用施設の開発・大規模修繕事業に参入すると発表した。MCUDは今回、千葉県市川市内の冷凍冷蔵倉庫兼加工センターを主要用途とする産業用施設2件を取得し、大規模改修を行う。総事業費はテナントの設備投資も含め2件合計で約100億円。

第1号案件はMCUDが築25年超の老朽化した施設を買い取り、テナントの施設利用を継続しながら老朽化した設備の更新や外装の改修などの大規模改修工事を実施する。運営効率の向上と経費軽減を実現する。第2号案件は築15年超の汎用性の低い産業用施設を買い取って、施設内のレイアウト変更などにより利便性を高める大規模改修を実施し、新たなテナント誘致に成功した。

国内の不動産市場2519兆円のうち約20%の430兆円を事業会社が保有しているが、保有企業の間で有効活用するニーズが高まっている

三菱商事広範な企業とのネットワーク、プロジェクトマネジメント機能、エンジニアリング機能、不動産ソリューション機能などを駆使し、事業会社向けCRE(企業保有不動産)サポートに取り組んでいる。産業用施設を保有する事業会社に対して工場、研究開発センターなどの施設についての開発(用地取得、建て替え、移転、新設、大規模改修など)に関わる投資機能も提供している。