新規事業:シェアサイクルサービス
日本工業新聞社(2017/9/8)
フリーマーケットアプリ運営のメルカリ(東京都港区)は7日、自転車を共同利用する「シェアサイクル」事業を来年初頭から開始するための検討を始めたと発表した。シェアサイクルは、中国大手が日本でも事業を開始したほか、携帯電話事業者も参入するなど差別化が課題となる見込み。メルカリは、フリマなど提供している各種アプリとシェアサイクルサービスでIDを共有させるなど、登録しやすさなどで訴求する。
メルカリのシェアサイクルサービス「メルチャリ」は、ブランド品向け個人売買アプリなどを運営するメルカリの新規事業子会社「ソウゾウ」が運営する予定。サービスの詳細は未定だが、他社と同様、スマートフォンを使って登録や支払い、鍵の解除などができるようになるとみられる。首都圏など都市部から順次、提供地域を拡大する。
メルカリの各種アプリは、個人間売買を行った際に、荷造りや入金など取引の手順によって相手から評価される仕組みを備えている。この評価の仕組みをメルチャリにも導入し、高評価の人には利用料金を割り引くことも検討。7月末でダウンロード数が5000万件を超えたメルカリなど、各種アプリの利用者を取り込んでいく考えだ。
メルカリプレスリリース: