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【住友商事】ペット用動物医薬参入 米VBに出資

新規事業:米国における動物医薬事業

日刊工業新聞(2017/10/3)

住友商事は動物用医薬品を開発する米ピドモント・アニマル・ヘルス(ノースカロライナ州)に出資し、米国のペット用動物医薬品市場に参入する。出資額は数億円で、保有比率は10%以下だが、上位の株主となる。すでに2016年に中国の畜産用動物薬メーカーに出資し、ケニアインドネシアなどで展開中。今回のペット用への参入で、動物医薬品事業の基盤を拡充し、同事業売上高を25年に1000億円に引き上げる意向だ。

ピドモントはペット動物の治療薬や予防薬を開発するベンチャー企業。新薬を開発し、当局への登録業務までを手がける。これまでに外耳炎や寄生虫薬などを開発し、承認を受けた実績を持つ。

承認された製品の多くを大手医薬品メーカーにライセンス供与している。同社が開発した製品には、動物用医薬品市場で世界でシェアが高い製品もある。

今回の出資により、ピドモントの開発力と住友商事のネットワークを合わせて、開発だけでなく、製造や販売に事業を広げる。販売については、米国に次いで市場の大きいブラジルをはじめとした中南米や、アジアなど、世界で市場を開拓する。