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【大阪ガス】首都圏でガス参入 東電、JXTGと提携検討

新規事業:首都圏におけるガス製造事業

ガスエネルギー新聞(2017/9/11)

東京電力ホールディングス(東電HD)と、JXTGホールディングス、大阪ガスという電力、石油、都市ガスの大手エネルギー会社が連携して、首都圏で100万kW級の大規模天然ガス火力発電所と、ガスの熱量調整設備の建設を検討していることが、関係者への取材で分かった。

発電所については、東電HDとJXTGの2社が10月にも折半出資で新会社を設立する。川崎市川崎区にある東京電力フュエル&パワー(東電FP)東扇島火力発電所に隣接するJXTGの土地を活用し、130万kW規模のLNG火力を計画。2018年頃に投資判断、24年頃運転開始を目指す。投資額は1000億円規模になりそうだ。

一方、熱量調整設備については10月にも3社で新会社を設立する。出資比率は東電69%、JXTG16%、大阪ガス15%になるもよう。東扇島火力構内に設置し、製造能力は年110万t程度、20年の稼働を目指す。投資額は100億円規模。東電FPの品川火力発電所(東京都品川区)の燃料等として販売する方向だ。大阪ガスが首都圏でガスの製造等に参入するのは初めて

3社とも現時点で公式発表しておらず、東電HDは「あらゆる可能性を探っている」(広報室)、大阪ガスは「現時点で決定した事項はない」(広報部)、JXTGは「当社は発表しておらず、回答は差し控える」(広報部)などとしている。