新規事業:教育用ロボット事業
日刊工業新聞(2017/9/6)
エーアイエル(AIL、東京都千代田区、入江雄介社長、03・3265・1357)は、ロボット事業に参入した。独自のプログラミング教育用ロボットを用い、組み立ての仕方やプログラム手法などを学べる技術教育パッケージを企業や自治体などの幅広い世代向けに提案する。代理店やパートナー企業と連携し国内で提案活動を進める考え。
教育用ロボット「AR—01」の特徴である拡張性により他のロボットと差別化する。AR—01は汎用部品で構成しており、ユーザーが自由に機能を追加したり改造したりしやすい。市販のセンサーと組み合わせ「手に持ったセンサーを傾けると動きだす」といった新たな動きを加えられる。一般的な教育用ロボットは改造や拡張が難しいという。
こうした特徴を生かし、子ども向けのプログラミング教育だけでなく、メーカーなどの企業や自治体での技術教育や、一般的なワークショップなどケース別にパッケージを用意する。AILが持つ人材教育のノウハウも活用。企業向けの展開はパートナー企業と進める。
インターネットの動画サイトなどを活用し、家庭にいながら動画を見てロボットの組み立てやプログラム手法、ロボットの機能拡張の方法を学び、自らの成果を動画で発表できる仕組みなども用意する。
AILは技術系や事務系の人材の派遣や人材教育などを手がける。2016年10月に新規事業開発プロジェクトとしてロボットコミュニケーションチームを立ち上げた。