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【豊田鉄工】農業に参入−ベビーリーフをトヨタ方式活用で生産効率化

新規事業:ベビーリーフの生産・販売

日刊工業新聞(2017/9/8)

豊田鉄工は、農業事業に参入した。ベビーリーフを自社で栽培し、7日からイオン系の商業施設での販売を始めた。主力の自動車向けプレス部品で培った「トヨタ生産方式」を生かし、生産や梱包などの作業を効率化。今後は愛知県内の百貨店やスーパー、レストランに出荷を拡大する予定だ。

7日にオープンしたイオンスタイル豊田(豊田市)の青果市場向けに無農薬のベビーリーフミックス「プライジアグリーン」の出荷を始めた。水菜やルッコラなど約10種類の葉物を混ぜた商品で、計3種類ある。消費税抜きの価格は198円。

同社はトヨタ自動車系の部品メーカー。2013年に「新規開発室」を社内に設置し、自動車部品に続く新たな事業を模索してきた。その中で農業が有力候補となり、先行的に市内の飲食店などにベビーリーフを販売してきた。

今後、18年春に豊田市内の自社保有地にベビーリーフ量産用の植物工場を新設する。本業のノウハウを生かし、種まきやパック詰めなどで人の動く範囲を最短化するほか、収穫時の需要を予測して必要な量の種をまくなど効率化を進めていく。