新規事業：介護用見守りセンサー事業
京都新聞（2017/9/23）
日本写真印刷は、介護市場に参入した。特別養護老人ホームなどの介護施設向けに、入居する高齢者の見守りができるセンサーシステムを発売。プライバシーに配慮しながら急病などの異常を確認できるとして、販売拡大を目指す。
システムは、熱源の動きを検知する「人感」や「温湿度」「ドア開閉」の各センサーを居室内に設置し、モニターで状況を確認する仕組み。センサーは無線通信に対応しているため、簡単に取り付けができる。
カメラを使わないため、プライバシーに配慮しながら、入居者が徘徊（はいかい）するのを防いだり、室内で倒れているのを発見したりできる。パソコンに不慣れな人でも専用リモコンで簡単に操作ができる。
税別価格は受信機などの基本セットが３万円、センサーが１個１万５５００～２万５千円。年間数千セットの販売を目指す。
同社は「今後、センサーの拡充や他社との連携を進め、標準的な入居者見守りシステムにしていきたい」（ディバイス事業部）としている。
