新規事業:福祉機器事業
日刊工業新聞(2017/9/27)
熊谷組は26日、福祉機器事業に本格参入すると発表した。在宅での自立歩行支援器「フローラ・テンダー」を開発し、2018年4月からグループ会社を通じて販売、リースする。
過去に歩行支援器を手掛けたことがあり、高齢者などの増加に伴い需要が拡大すると判断した。国内外において、発売後2年で1万台、5年で5万台の販売を目指す。
新開発のフローラ・テンダーは、屋内専用で、使用者が介護者の助けがなくても1人で歩行できる機能を持つ。
モーターの介助で立ち座りができるほか、使用者が全体重をかけても(100キログラムまで)、膝から落ちたり前に転倒したりしない構造とした。
専用ジーンズのベルトを歩行支援器のリングにかけることで、足にかかる体重の負荷を軽減できる。
熊谷組グループのファテック(東京都新宿区)が販売する。価格は35万円程度を想定。住宅改修事業とも連携して展開する。
一戸建てやマンションに住む個人、病院、リハビリ施設などを対象に販売やリースをしていく。