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【大建工業】岡山工場内にR&Dセンター建設/12月着工、環境関連製品の研究開発強化

組織/プログラム:R&Dセンター建設

日刊建設工業新聞(2017/9/14)

大建工業は、自社製品の研究・開発を統括する拠点施設となる「R&Dセンター(仮称)」を岡山工場(岡山市南区)の敷地内に建設する。同工場にある2棟の研究・開発施設を新棟に集約するとともに、マレーシアの開発設備を移管。国内で需要が高まる省エネルギー化に貢献する製品や木質製品などの開発体制を強化し、市場競争力を高める。投資額は約13億円。12月に建設工事に着手し、18年7月の完成、同年10月の運用開始を目指す。

新棟は、環境関連を中心とする事業開拓に必要な素材・製品の開発や、既存製品の技術改良などを行うコア施設となる。

岡山工場の既存開発施設やマレーシアの開発部門から実験設備を移管するとともに、設備・機器を増設。所員も同工場の現体制の40人から数人増やし、商品開発のスピードと質を高める。建物内には試作品などを展示するスペースも設け、訪問者の声を製品開発に機敏に反映させる。

建設費は約13億円で、一部に県・市の補助金を充てる。施設規模はS造4階建て延べ4710平方メートル。設計・施工を竹中工務店が担当する。

同社は15年に策定した経営の長期ビジョン「GP(グロウプラン)25」で、素材と建材、エンジニアリングの各事業に加え、第4の柱となる新規事業の創出・育成に力を入れる方針を打ち出した。新棟建設により開発体制を拡充し、新たな事業領域への積極展開を図る